2021年4月15日 (木)

809.正しいお金の考え方13.【師匠における会計の位置づけ】(3)②

さらにその決算書は、ただ経営の内容が分かればよいのではなく、永続的に安定し、発展するための決算書になっていなければならないのです。

永続的安定、発展とは、世の中で使われている言葉でいうと持続可能性ですね。

具体的には、超筋肉質な決算書、すなわち「美しい決算書」であることが必要で、それはダムに溜まった水を必要なときに必要なだけ流すという松下幸之助さんのダム式経営が代表的な例で、それを師匠は「土俵の真ん中で相撲を取る」という表現をされます。

土俵際で苦し紛れに投げを打ったりしないで、そんな力があるのなら余裕のある土俵の真ん中で投げを打てというのです。

すなわち余裕のある経営をしようということですね。

そのためには、決算書には無駄なもの、必要のないものが計上されていないことが大事です。

人間の身体に例えると、徹底的に鍛え抜かれたアスリートの、筋肉だけの贅肉のない美しい肉体のような決算書になっていることが肝要です。

そして、このダムに貯めるという考えは、お金だけでなく、人材にしても、技術にしても、営業力にしても、すべてにおいて土俵の真ん中で相撲を取る、すなわち余裕のある経営を目指すということです。

さらにこの会計は、事業の経営だけでなく、家庭の経営、自治体の経営においても同じだとおっしゃいます。

会計の歴史的意味は、もともと税務署に税金を払うために存在しているのではなく、自分が経営する指標のために存在しているのですね。

よって、経営に役立たない会計ではまったく意味がないのです。

 

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2021年4月 8日 (木)

808.正しいお金の考え方12.【師匠における会計の位置づけ】(3)①

 (3)「経営に役立つ会計」でなければ意味がない !

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   「経営者が知りたいことに答えられないような会計では、意味がない」
               
    「永遠に発展し、生存していくために筋肉質でなければならない」
           
                          ⇩
                                 
                            【永続的安定発展会計】 

 そのためには超筋肉質な決算書、即ち「美しい決算書」でなければならず、 

    それは「ダム式経営」、「土俵の真ん中経営」から生まれる

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皆さんの会社にある決算書は皆さんの会社の経営に役立っていますか?
もしかしたら税務署があるからこんな面倒な決算書をつくらなければならないと、大きな勘違いをしている経営者もいるのではないでしょうか。
 
師匠は、「経営者が知りたいことに答えられないような会計では意味がなく、永遠に発展し生存していくために決算書は筋肉質でなければならない」とおっしゃっています。

一般の経営者の中には、決算書の見方がわからないので、「どうも経理は苦手だなあ、よくわからないなあ」という方が多いようです。

それでは経営にならないのですね。決算書の基本的な見方がわからなければなりませんし、わかるような決算書になっていなければ経営に使えないのです。

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2021年3月25日 (木)

806.正しいお金の考え方11.【師匠における会計の位置づけ】(2)②

私は、「この経営塾に通い続けるには、業績を上げなければダメだ」と覚悟し、必死に業績向上に専念しました。

また師匠だけでなく、先輩塾生からも勉強会でお会いすると「村田さん、業績はどう?」「売上は上がった?」と訊かれます。経営数値で話すことが多いのですね。

当然、業績がよくないと「塾長から教えていただいたことをあなたはやってないな!」とお叱りを受けてしまいます。

これでは、何が何でも業績を上げないわけにはいきませんね。

また、われわれ塾生は1年に1回、「経営診断資料」という自分の経営の5年間の推移を記入した資料を経営塾の本部事務局に提出しなければなりませんでした。

それをなんと師匠が目を通されるのです。

俄然がんばらねば、という気もちになります。

逆に、自信のない塾生は診断資料を提出しません。本当にもったいないことです。

自分の経営塾での1年間の「学び、気づき、実践」の結果がここに表されるのですから、診断資料提出を自分の経営向上のために活用しない手はないのです。

会計は経営を映す鏡であり、正しく理解して正しく実行すれば、必ず決算書はよくなります。

会計という道具をつかって経営をよくしていけばいいのです。

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2021年3月18日 (木)

805.正しいお金の考え方10.【師匠における会計の位置づけ】(2)①

(2)経営の見える化

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  学び → 気づき → 実践  ⇒  数値化

  (知識)    (見識)   (胆識)

  「フィロソフィ(考え方)は実践の場で使わなければ意味がない
   使えば必ず“数字”として結果がでる、そうでなきゃおかしい」

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師匠からは、日本の元号である「平成」をつくった安岡正篤氏の思想にある「知識、見識(けんしき)、胆識(たんしき)」を引用して、「学び、気づき、実践」と教わっています。

「私の経営塾で経営を学び、それをしっかり理解(気づき)し、確実に実践していく。すると、その結果として必ず業績がよくなるはずだ」と言うのですね。

業績が良くなっていなければ、本当に理解して実践していない証拠だと厳しく指摘されます。

会計は経営を映す鏡であり、経営を数値化する、見える化する役割を果たしています。
 
師匠はわれわれ塾生と交流するとき「業績はどうや?」とよく訊かれました。

それに対して「いや、あまりよくありません」と言うと、「お前、おかしいやないか。教えたことをやっとらん証拠やな!」とハッキリ言われます。

数字として業績がよくなっていなければ、理解していない、実践していない証拠だというのです。

すると業績がよくない塾生、自信がない塾生は、自然と師匠の近くに行けなくなります。

なぜなら、「業績はどうだ?」と訊かれるのが怖いからです(苦笑)。

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2021年3月11日 (木)

804.正しいお金の考え方9.【師匠における会計の位置づけ】(1)②

【1】師匠における会計の位置づけ


(1)会計がわからんで経営ができるか②

そして更に、あるとき師匠は、次の3つで経営はできると言われたことがあります。

①誰にも負けない努力

②社員とフィロソフィ(考え方)を共有し一体感をもつ

③計数を読みこなす、会計を修得する

要するに、師匠の89年の人生、62年の経営をたった3つに集約しても、「会計」は最後の最後まで残るほど重要な要素だということになります。

「会計」がなくても経営はできますが、「会計」がなければ経営がどのようになっているのかわからないのですね。

「会計」を「ああ簿記か、経理か」と安易に捉えるようなことはしないで、数字で経営を語れるように使いこなすことが重要です。

因みに、師匠は破綻した日本航空を「フィロソフィ」と「アメーバ」によって見事に再建されました。

この「アメーバ」は部門別会計のことですから、まさに「会計」ですね。

師匠は、経営は航空機のパイロットのようにコックピットの計器類を見て操縦しなければならないと言われます。

そうでなければ飛行機がどこに飛んでいくのかわからなくて不安ですし、安全な飛行、すなわち安全な経営をすることはできません。

まさに、安全経営に絶対的に必要なのが会計なのですね。

会計は、経営、人生にとっての大切な大切な羅針盤なのです。

 

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2021年3月 4日 (木)

803.正しいお金の考え方8.【師匠における会計の位置づけ】(1)①

【1】師匠における会計の位置づけ

(1)会計がわからんで経営ができるか !

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     師匠の【89】年の人生、【62】年の経営 

                   ⇩

      フィロソフィ(考え方)【78】項目

                 ⇩

        経営の原点【12】ヶ条

                 ⇩

         経営に必要な【3】つ 

   ①誰にも負けない努力、②社員とフィロソフィ共有、③会計

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師匠は今年1月に89歳になられましたが、この89年の人生、62年の経営の中で、いろいろなことに遭遇し、実に多くの経験をされていらっしゃいました。その中で「これはこう考えるべきだ」「これはこういう法則になっている」など、ご自分で考え、実践し、思考を深めてこられました。

それらをご自分の研究ノートの端に書かれたり、メモ書きされたものをまとめたものが、師匠の会社の何万人もいるすべての社員が所持している78項目の「フィロソフィ」です。

この78項目の中には、人生にとって大切なことが凝縮されており、幸せな人生を送るための最短距離の近道が書かれていると言っても過言ではありません。

更に、この「フィロソフィ」をリーダー用に12項目に凝縮させたものが「経営の原点12ヶ条」であり、この「経営の原点12ヶ条」に従って経営すれば「私が経営する(数兆円の売上、数千億円の利益の)会社くらいは誰でも経営できる」と笑顔でおっしゃっています。

要するに、師匠の89年の人生と62年の経営のすべてが、78項目の「フィロソフィ」に凝縮され、更に12項目の「経営原点12ヶ条」に凝縮されているのですね。

 

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2021年2月11日 (木)

800.正しいお金の考え方 7.【はじめに】⑤

さて、この講座では、師匠からの学びを100%そのままお伝えしたいところですが、残念ながら私というフィルターを通しています。

その点をくれぐれもご理解いただいたうえで読み進めていただきたいと思います。

この師匠の会計学(お金の考え方)が、経営者をはじめ、多くの皆さまにとって、幸せな人生や安定した経営のための一助になれば幸いです。

私は幸運にも19年間も師匠の経営塾でお世話になり、師匠の「追っかけ」も17年続けてきました。

「追っかけ」とは、師匠がいらっしゃる例会には、どこで開催してもすべて参加するというものですが、この師匠から直接学ぶことができる例会は、北海道から沖縄まで日本各地にとどまらず、米国、ブラジル、中国、台湾などで開催され、多いときは年間20回以上ありました。

私は、例会でのご講話、経営問答、コンパ、二次会、三次会での師匠のお言葉を、一言も聴き漏らすまいと真剣に学んできました。

講話でのお話はもちろんのこと、直接面と向かってご指導いただいたこと、コンパ、二次会などでの雑談や、塾生からの質問に対してお答えになったことなど、その場で私がメモに書き残したり、私の記憶の中に残っている言葉などを、この講座の中では「  」書きにしてあります。

この「  」書きは、あくまでも私の記憶や私というフィルターを通して聴き取ったものですので、実際の師匠の言葉やニュアンスとは多少異なる部分があるかもしれません。

その点は、どうかご了承ください。

では、本題に入っていきましょう。

 

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2021年2月 4日 (木)

799.正しいお金の考え方 6.【はじめに】④

景気がよいときはもちろん、不況のときでも安定した家計を築くため、また財務体質の強い会社をつくるためには、この師匠の会計学(お金の考え方)は絶対に必要欠くべからざるものであり、一人でも多くの人、一人でも多くの経営者が身につけるべきものです。
 
この会計学どおりに運営すると、例外なく強い会社になります。

強い会社とは、贅肉で膨張しているのではなく、筋肉で成長しています。

贅肉でいくら体格が大きくなっても健康体とはいえませんからね。膨張と成長はまったく違うのです。

まずは強い会社になり、そして強さを維持しながら大きな会社になっていくのですね。

「おできと中小企業は大きくなると潰れる」「屏風と中小企業は広げると倒れる」の言葉どおり、強くなければ大きくなれないのです。

ただし、この会計学は面白ろおかしく経営をしたい人にとっては、まったく向いていません。

なぜなら、この会計学は、とても地道で、堅実で、真面目な会計学だからです。 

私がこの会計学をこうして文章にするのは、「世のため人のために尽くすことが、人間として最高の行為である」という師匠の教えを具現化するためです。

師匠は、何十年もかけて、国を超えて、多くの経営者に会計をはじめとするご自身の経営哲学をボランティアで教えてこられました。

そのお手伝いが少しはできるのではないか、そして師匠にお世話になったことへの恩返しが少しはできるのではないかと思ったのです。

私は、2013年5月、師匠の経営塾のブラジルでの例会で経営体験発表をさせていただき、その中で「師匠の会計学を世の中に浸透させる」と公言しています。これを実行に移さないわけにはいかないのです。

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2021年1月28日 (木)

798.正しいお金の考え方 5.【はじめに】③

さて、この師匠の会計学(お金の考え方)の有効性は実証済みです。

まず、私自身の会社においてこの会計学の考え方で経営してみたところ、収益性を示す売上高経常利益率が確実に上がり、師匠の経営塾で学んでいた19年間の平均経常利益率は20%を超えています。

また安全性を示す自己資本比率は、入塾8年目に90%を超え、社屋を建設した現在でも94%の超筋肉質の財務体質を維持しています。

お陰様で、売上がまったくなくても数年は社員に給料を払ってあげることができます。

もちろん私のクライアントにもこの会計学にもとづく助言をしていますので、安定した経営をしていただいている企業が多いですね。
 
次に、2008年9月15日に米国リーマンブラザーズが破綻して100年に1度の未曾有の大不況といわれたリーマンショックが起き、瞬く間に金融業界だけでなく実態経済にまで影響は及び、その前年に過去最高益を計上したあのトヨタ自動車でさえ赤字転落しました。

この大きな不況の波は中小零細企業にも襲いかかり、月を追うごとにみるみる売上は激減し、多大な打撃を受けました。

そんな中にあっても、師匠の会計学どおりに経営をしていた会社は、師匠の会社をはじめ、私の会社も、私のクライアントも、リーマンショックの影響は少なく赤字転落せずに切り抜けることができたり、赤字であっても内部留保(自己資本)が充実していたことで大きな影響はありませんでした。

このとき改めて、この会計学(お金の考え方)の凄さ、有効性を実感し、この会計学を信奉する私にとってとても大きな自信になりました。

そして今まさに起きているコロナショックにおいて、リーマンショックでの経験によって更に財務体質を強くした企業は安定した盤石な経営をしています。

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2021年1月21日 (木)

797.正しいお金の考え方 4.【はじめに】②

さて、私は2001年2月、38歳のときに師匠の主催する経営塾への入塾を面接を受けて許可していただきましたが、2019年末の閉塾までの19年間、師匠には大変お世話になりました。

師匠のご指導のお陰で、不幸だらけだった私の人生は大きく変わり、経済的にも精神的にも幸せに生きることができるようになりました。

師匠からは人生におけるとても大切なことをたくさん教えていただきましたが、その中の一つに師匠独特の会計学(お金の考え方)があります。

師匠の会計学(お金の考え方)は、私のような職業会計人のための会計学ではなく、経営に役立つ会計学、経営のための会計学です。

ちなみに、ここでいう経営は、事業経営だけでなく、自己経営、家庭経営も含んでいますので、人生そのものを表しています。

当時すでに師匠のご著書である『実学』がベストセラーになっていましたが、一度は拝読していたものの、私が日々行っていた会計実務とは多少異なる部分があったので少し違和感を感じていました。

それは税理士である私は税務の専門家ですから「税金をいかに安くするか」という節税が仕事の一つでした。しかし師匠は、脱税は当然してはいけないが、節税さえもするなという教えだったのです。

その後、「会社を強くするための会計」「経営に役立つための会計」「人生をよくするための会計」という観点から、改めて師匠から学んでいくと、それまで自分が当たり前だと思ってきた会計業界の常識を変えざるを得なくなったのでした。

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