2007年9月20日 (木)

101.現金を数える

あなたの会社では、毎日現金を数えていますか?

「うちは現金商売じゃないから、数えてないよ」という方もいらっしゃることでしょう。

でも、業績が良く、かつ永く繁栄している会社は、例外なく、現金を必ず数えています。しかも金種をつけて・・・。

ですから、弊社では、お客様に、毎日現金を数えて金種表をつけることをお伝えしております。

では、現金を数えても、(一見) 売上なんか増えないのに、利益なんかでないのに、なぜ金種までつけて数えるのか?

【理由1(初級)】・・・出納の誤りがなくなって、無駄な時間を排除できます。

現金出納帳の残高と、実際の現金有り高を合わせることで、出納の間違いに直ぐに気がつくようになります。現金がなかなか合わなくて無駄な時間を費やしてストレスをためている人は、決して少なくないはずですね。

金種表をつけていれば、後で、入出金に関する領収書や証憑書類をチェックすることで間違いが明解に分かりますから、経営者自らが出納をやる必要がなくなります。

これを「1対1の対応の原則」といいます。京セラでは当たり前になされている方法で、さらに「ダブルチェックの原則」によって2人以上の人の目を通っていますから、間違いはありません。安心、安心。

因みに、公認会計士監査は、「現金に始まり、現金に終わる」と言われているくらいなんですよ。

【理由2(中級)】・・・万が一のときの証拠になります。

現金出納帳だけは、銀行預金のように通帳や照合表が発行されないので、会社外部の第三者が証明するものが何もありません。現金出納帳は、極端な話、1年分を1日で過去に遡って会計ソフトなどで記帳することも可能なので、信憑性が薄く、法律上の証拠能力がありません。よって、お金を払ったの払わないのとトラブルが起きたときには、その現金出納帳は残念ながら証拠にはなりません。

しかし、金種をつけていれば、まさか1年分の金種を1年間も遡ってつけることは不可能ですし、無理矢理つけたとしても妙に整った金種表になるので、プロが見れば、後でまとめてつけた金種だと一発で見抜いてしまいます。

因みに、金種がついた現金出納帳は、刑事訴訟法323条で、「証拠力があるとみなす」と法律上の担保がしっかりついていますので、ご安心ください。

【理由3(上級)】・・・お金の入りがよくなります。(うれしいですね)

お金にも魂(心・気)があって、お金を大事にする人のところへ家族や友達を連れて帰ってくるという性質をもっています。(参照:ブログ80.「お金にも心がある」) これは、「波動の法則」があるからなのですが・・・。

だから、毎日毎日お金に感謝して大事に触れて向きを合わせたりするのです。すると不思議なことに、お金の入りがよくなってくるんですよね。出て行っても、増えて帰ってくるわけです。

また、1円まで大事に数える(数えさせる)くらいの経営者は、自社の仕事だって些細なところにまで気を配りますから、素晴らしい仕事をするに決まっています。よって業績もいいわけです。

さあ、これであなたは、毎日現金を数えないわけには、いかなくなりましたね。

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2007年2月15日 (木)

70.これも借金なのか

私の経営の師匠である京セラ・稲盛名誉会長が、以前、「買掛金も『借金』ですから、少しでも早く払うのです。」と話され、一流経営者のレベルにハッと気付かされたことがありました。

今回は、その話です。

『借金』というと、ふつう「借入金」を思い浮かべます。しかも、通常は銀行からの「借入金」をイメージされるのではないでしょうか。

しかし、実は、それは単なる「利息のかかる『借金』」のことで、利息のかからない広い意味での『借金』は、たくさんあるのです。

以下は、すべて広い意味での『借金』ですから、どうぞご確認ください。

①「リース」・・・リース契約をすると、その契約期間はリース料を払い続けなければいけません。さらに、金利も通常の銀行金利より高いのが普通です。また、中途解約すると残額は違約金として取られます。よって、実態は金利の高い借入金ですね。(リース会社はこのカラクリで伸びてきたのですが、これからは・・・。)

②「支払手形」・・・60日、90日など、その手形の期日まで支払いを待ってもらい、支払期日が来ると必ず金融機関から引き落とされます。これも借りているのと同じです。因みに、銀行口座に残高がなくて落ちないと「不渡り」となり、これを2回やると銀行取引停止となって、事実上の倒産となります。その意味で、支払手形はコワイコワイ「爆弾」です。

③「買掛金」・・・仕入や外注費など、売上に対する原価を、そのつど現金払いでなく、一定期間(通常1ヶ月)を「掛け」で購入して、翌月以降の約束の日にまとめて支払うのが買掛金です。支払いを待ってもらっているのだら、これも明らかに借金ですね。金利がつかないだけですね。

④「未払金」・・・車や機械などをローンで買うと、分割で払います。これは、銀行でお金を借りて毎月返すのと何も変わりません。よって紛れもない借金です。

⑤「割引手形」・・・売上代金としてもらった受取手形を現金にするために、銀行で一定の割引料という金利のようなものを払ってお金に換えてもらいます。これを手形の割引といいますが、その手形を発行した会社が倒産すると、倒産会社は銀行にお金を払えないので、不幸にも、割引代金受け取っている会社が代わりに払わなければなりません。これも結局は借金ということになります。

⑥「預り金」・・・ただお金を預かっているだけですが、この他人のお金を資金繰りが苦しくて一時的に使ってしまうことも間々あります。必ず返さなければいけないので、考えようでは借金ですね。

⑦「前受金」・・・たとえば、建築工事を請け負って、頭金や中間金をもらうことが習慣としてあります。このお金は、確実に工事を仕上げて建築物を引き渡さないと、返さなければいけません。これも借金です。

まだ他にもあるのですが、実は『借金』って、こんなにあるんですね。

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2006年12月21日 (木)

62.強い会社の4つの特徴

強い会社の「決算書」には、ある特徴があります。

この特徴は、金融庁が銀行などの監査に入ったときに、その融資先の会社の「決算書」を見るポイントと一致しています。

「決算書」には、沢山の訳の分からない数字が載っているので、「どうも会計、経理は苦手だ!」という経営者が多いようですが、強い企業かどうかを見分けるには、次の4つのポイントを抑えておくだけで間違いはないでしょう。

①資産合計(貸借対照表B/Sの一番下の合計額)は、小さく

少しでも大きい方がいいように思いますが、資産の中身と、資産を得るための資金の出どころが重要です。

実力を超える無理な借入金による土地・社屋や設備、価値のないゴルフ会員権、売れない不良在庫、仮払金・貸付金などの不明瞭資産、3倍以上の粗利を稼がない機械などがあると、いくら資産があっても健全資産ではありませんから、経営は苦しくなります。

また、強い会社は無駄使いしない体質ができていますから、安易に収益の獲得などに貢献しない資産は購入しませんし、必要なものでも投入額の3倍以上の粗利を稼げるかどうかを十分吟味しますから、やたらと資産が増えることはないのですね。

ところで、本当に強い企業は、お金がいっぱいあるので借入をしなくても設備投資ができます。すると、資産の中の「現金預金」の一部が「建物・設備」に代わるだけで、資産合計は増えないのです。本当に強い企業はスゴイです。

②借入金(有利子負債)は、小さく

当たり前のことですが、借入金は、利益が出てお金が入らないと返済ができません。それ以外の返済方法は、また新たに借りるか、土地などを売って返すなどするしかありません。

借入金があるということは、その返済分以上の利益を出さなければ返済できないのですから、その分利益を上乗せできないと資金ショートを起こしてしまいます。また、金利が上がっていくと支払利息が増え、経営を徐々に圧迫していきますね。

極端な話、借入金がゼロなら、赤字でない限り永遠に潰れることはありません。

③「自己資本(比率)」は、大きく

爆弾ともいわれる支払手形や、買掛金、預り金、借入金などは、他人に払わなくてはいけないものですから、「他人資本」といいます。

逆に、自分で稼いだ利益の蓄積や資本金は、まさに自分のものですから「自己資本」といいます。

この「他人資本」と「自己資本」の合計のうちに占める「自己資本」の割合のことを「自己資本比率」といいますが、「自己資本」が30%をきっていると、逆に支払わなければいけない「他人資本」が70%もあるということですから、健全であるはずがありません。

④「営業利益」(本業の稼ぎ)は、大きく

そして、①から③の数値を向上させるためには利益を出してお金を捻出するほかありません。あくまでも、金融商品や投資などのリスクのある利益を含んだ「経常利益」でなく、あくまでも堅い本業からの「営業利益」が王道で、安定します。

少し厳しいのですが、この「営業利益」は、どんな業種であっても、売上の10%はないと安心とはいえませんね。

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