95.プールから海へ
当社では、開業以来、意味があって経験者は採用してきませんでした。すると、素人から始まるわけですから、まずは子供用プールに入ってもらいます。
最初から大人用プールや海に突き落とす会社もありますが、うちは敢えて、成長に応じてプールから海へと、順番に移ってもらっています。
“甘い”と言われもしますが、まずは、水に慣れてもらう。すなわち、当社の風土や仕事に慣れてもらうのですね。子供用プールなら、膝の深さですから、転んでも、よほどのことがない限り溺れませんし、万が一のときは、直ぐに助けられます。
子供用プールに慣れたら、次は大人用プールで泳ぎの練習です。大人用プールはちゃんと足が着きますし、慌てなければ絶対に溺れることはありません。こちら側も、しっかり見守っているから大丈夫です。
そして、泳げるようになったら、やっと海に出ます。海は足が着きません。場合によっては流される危険もあります。ですから、しっかり泳げないと海には出しません。出したときは、状況を見守り、助けが必要なときは助けに行きます。
最後に、嵐の海です。流石に、嵐の海では、私も自分が泳ぐのが精一杯で、人を助ける余裕はありません。嵐の海は、臨機応変な泳力や精神力がなければ泳ぎきることはできませんから、当社ではまだ一人も出ていませんね。
社員は、かわいい我が子ですから、溺れさせるわけにはいきませんし、またドンドン成長もしてほしいです。ですから、来るべき時が来たら、嵐の海へ順番に出してあげようと思っています。
だって、いつも穏やかな海ばかりではありませんし、本当の力は、嵐の海を泳がないと習得できないのですから。
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