993.なんと税務調査
自分で経営をして30年になりますが、先月、なんと生まれて初めて自分の税務調査を受けました。
私は、師匠の弟子ですから、1円のごまかしもなく真面目に経営している自信がありますし、脱税どころか節税さえも考えていません。
経理も、経営も、お客様や中小企業経営者のお手本になろうと本気で思っていますから、逆に少しでも税金を多く払って世の中に役立ててもらおうと考えています。
まさか、自分が税務調査を受けるなんて夢にも思いませんでした。
調査では、調査官の質問に真摯に答え、資料も惜しげもなくすべて見ていただきました。経理をしているPCもそのまま渡し、操作の仕方を教えて自由に閲覧していただきました。
うちの会社の経理は、親族ではない総務担当の社員が毎日やってくれていますし、その監査をまた別の社員がすべて毎月チェックしてくれているので、基本的には、ごまかしや間違いの可能性はほぼゼロといってもいいでしょう。
更に、それをまた私がすべてチェックし、月次決算して締めていますから、税務署の調査官も「三重チェックしてるんですね!」と感心していました。
おかげさまで、非違事項はなく、1円の税金を払うこともなく、税務調査は簡単に終わりました。
うちの会計事務所は、お客様の約90%に「この会社はごまかしなく、しっかりやっていますよ」という法律上の税務監査証明書(「書面添付」)を付けて税務署へ申告していますから、お客様の税務調査はほとんどありません。
私の会社も、そのどのお客様よりも、完璧な経理をし、完璧な決算をしているので、この「書面添付」を自分にも付けたいところですが、法律上、自分自身に監査証明はできませんから、本当に残念なことです。