2024年10月24日 (木)

993.なんと税務調査

自分で経営をして30年になりますが、先月、なんと生まれて初めて自分の税務調査を受けました。

私は、師匠の弟子ですから、1円のごまかしもなく真面目に経営している自信がありますし、脱税どころか節税さえも考えていません。

経理も、経営も、お客様や中小企業経営者のお手本になろうと本気で思っていますから、逆に少しでも税金を多く払って世の中に役立ててもらおうと考えています。

まさか、自分が税務調査を受けるなんて夢にも思いませんでした。

調査では、調査官の質問に真摯に答え、資料も惜しげもなくすべて見ていただきました。経理をしているPCもそのまま渡し、操作の仕方を教えて自由に閲覧していただきました。

うちの会社の経理は、親族ではない総務担当の社員が毎日やってくれていますし、その監査をまた別の社員がすべて毎月チェックしてくれているので、基本的には、ごまかしや間違いの可能性はほぼゼロといってもいいでしょう。

更に、それをまた私がすべてチェックし、月次決算して締めていますから、税務署の調査官も「三重チェックしてるんですね!」と感心していました。

おかげさまで、非違事項はなく、1円の税金を払うこともなく、税務調査は簡単に終わりました。

うちの会計事務所は、お客様の約90%に「この会社はごまかしなく、しっかりやっていますよ」という法律上の税務監査証明書(「書面添付」)を付けて税務署へ申告していますから、お客様の税務調査はほとんどありません。

私の会社も、そのどのお客様よりも、完璧な経理をし、完璧な決算をしているので、この「書面添付」を自分にも付けたいところですが、法律上、自分自身に監査証明はできませんから、本当に残念なことです。

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2024年10月17日 (木)

992.質問されたらアウト

師匠の経営塾の事務局員だったNさんが、『質問されたらアウトだと思って業務をしています』と言っていました。

「これはどうなっているんだ?」

「これはどういう意味だ?」

「そこへはどうやって行くんだ?」など、

とにかく、質問されたらアウトです。

師匠が必要なこと、考えそうなことを、先回りして準備をするだけでなく、質問しなくてもわかるようにしておかないといけないのです。

業務が正確で間違いがないことは当たり前で、とにかく、質問されたらアウトなのです。

Nさんは、仕事への意識がとても高く、本当に素晴らしい方だなあと感動してしまいます。

師匠は「気が利かんヤツばっかりや」とよく言われたものですが、われわれは本当に気が利かないのですね。

自分の考え方、自分からの視野で考えているうちは、いつまで経っても「気が利かんヤツ」なのです。

私もまだまだですが、こういうことを意識していると、少しは気が利く人、気が回る人になってきたのではないかと思います。

真の利他とは、こういうことができないと合格点ではないのだと思います。

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2024年8月 8日 (木)

982.まさかの月500時間

先月7月は、まさかの月500時間の就労時間になりました。

還暦を過ぎたので、もはや月500時間はないだろうと思ってましたが、本の原稿書き、緊急難題の対応、業界団体の全国役員大会、各地での経営塾講座などが重なってしまいました。

過去にも、2007.10月(44歳)、2011.10月(48歳)、2013.5月(50歳)、2014.7月(51歳)、2019.7月(56歳)と5回ほど経験していますが、年間5000時間は20年続けられても、月500時間はそう簡単にできるものではありません。

師匠から「人間の無限の可能性を追求する」「能力を未来進行形でとらえる」と言われても、以下の理由から月500時間は異次元の世界です。

①1日16時間×31日でも496時間にしかならないので、31日ある月でないと可能性が低い。

②健康であるか、不健康でも休まず頑張る強い意志がないとできない。

③法事や結婚式などプライベートの用事が一日でもあると難しい。

④睡眠時間、入浴、洗面、身支度、食事、テレビ鑑賞など、仕事に関係ない時間を一日7時間以内で済まさなければならない。

⑤家族の理解がないと不満が出て遂行が困難になる。

⑥仕事が沢山ないとやることがない。

⑦仕事への使命感や大義がないとつづかない。

師匠の門下生として、年間5000~6000時間就労を35年も続けてきた師匠の経験を、たとえ自分レベルであっても少しでも体感することが師匠を真に理解するうえでとても大事だと思っています。

頭で理解するのではなく、身体と心で理解できなければ使えないし、意味がない、とおっしゃっていた師匠のお言葉が耳から離れません。

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2024年3月28日 (木)

963.本当はだらしなくて怠け者

本来の私は、だらしなくて、怠け者です。

でも、世の中の人は、私のことをしっかり者で、こんな努力家はいないと評価してくださっています(苦笑)。

私の血液型はО型ですが、O型の典型である、おおざっぱ、ルーズ、オッチョコチョイ、大胆、そして短気という性格をもっていると自認しています。

幼稚園のときは毎日寝坊して遅刻していました。小学校になっても朝起きることができず、一年生からいつも一人で登校していました。

流石に中学になると先生に怒られますから、遅刻は年間20回くらいに激減しました。高校のときも同様だったと記憶しています。

机の上も、いろんなものが置きっ放しになってすぐに山になってしまいます・・・。

こんな私なのに、この60年間大きな失敗もなく、いたって順調な人生を歩んできたのではないかと思っています。

それは何故か・・・?

自分の性格のままに行動すると失敗が多くなり、体調も悪くなり、人から嫌われます。

それはイヤですから、几帳面に仕事をしますし、人よりも努力をします。何ごとも責任をもって最後までやりますし、暗いと嫌われますから明るく振舞います。

その私の姿、行動を見て、世の中の人は評価してくださっているというわけです。

何とも申し訳なく、ありがたいことだと思います。

 

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2024年3月21日 (木)

962.君がおらぬと周囲が困るような人になりなさい

顧問先社長から平澤興さんの「生きよう今日も喜んで」という本をいただきました。

この中の一文に「君がおらぬと周囲が困るような人になりなさい」とありました。

果して自分はそういう人間か・・・?  そう自問自答していました。

自分がいなくても誰も困らないようでは、せっかく生まれてきたのにもったいないよなと・・・。

師匠のように “いないと本当に困る”という人間にはなかなかなれませんが、せめて惜しまれる人にはなりたいものです。

そのためには、師匠から教わった「人間が生まれてきた目的」を今一度、しっかり正しく認識することが大切です。

「人間が生まれてきた目的」、それは心を高めること、人間性を高めること、魂を磨くことです。

心を高めるとは、利他の心を少しでも増やすことです。

利他の心とは、思いやりの心、優しさ、親切、慈悲、愛ですね。

人を気づかい、人を助け、人の役に立ち、人に喜ばれ、人に感謝されることです。

師匠は、「この宇宙は “愛と誠と調和” という意志をもっている」といいますが、私も60年生きてくると、それは間違いないことだと思います。

“愛と誠と調和” で生きること、それが「自分がいないと周囲が困るような人」になる生き方なのだと思います。

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2024年1月 4日 (木)

951.自分は魅力的な人間だろうか?

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、世の中にはいろんな人がいますが、その中には「魅力的だなあ」という人がいます。

いつも笑顔が素敵だったり、人のために一生懸命がんばっていたり、偉いのに謙虚だったり・・・。

そんな人たちは、見ていてとても気持ちがいいものです。憧れでもあります。

師匠が主催する経営塾には、そういう素敵な方、魅力的な方がたくさんいました。

そんな方々が集まる場はとても心地よかったのですが、逆に、魅力的でない自分が嫌にもなりました。

自分のことだけで精一杯の自分が情けなくなり、少しでも魅力的な人間になりたいと強く思いました。

それからもう20年以上が過ぎましたが、まだまだ魅力的とはいえませんが、20年前より少しはマシになったのかなあと思っています。

師匠は「自分が経営者としておこなってきたことは、心を高める日々でした」と自分の人生を振り返っていらっしゃいましたが、あれだけ魅力的な師匠でさえ、日々自分を高めよう、利他の人になろうと精進されていたのですね。

いや、そうされてきたからこそ魅力的だったのだと思います。

今年も、少しでも心を高めて魅力的な人間になれますよう、皆さまとともに、一日一日を過ごしていきたいと思います。

 

 

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2023年12月28日 (木)

950.変な人

今年最後の投稿になりました。一年間、ありがとうございました。

さて、変な人とは、文字のとおり変わった人です。

一般的に「変な人」というと、頭のおかしい人、気のふれた人という意味合いが一般的ですが、ここでは違います。

一般の人と違う人、一般の人とは変わっている人、という意味です。

例えば米国メジャーリーグの大谷翔平選手はピッチャーもバッターも高いレベルでこなし、一般の選手とは違っている、まさに変わっていますね。

努力が普通ではないとか、自分より人のことを優先するとか、ですね。

そういう意味での変わった人、変な人って、あなたの周りにいませんか?

数は少ないですが、確かに存在しています。

私の師匠も、まさにこの変な人でした。

自分のためでなく、世の中のために、自分の力を生涯にわたって使い切った人でした。本当に変わった人です。変な人です。

そういう師匠の変なところにわれわれ弟子たちは魅了され、少しでも師匠のような変わった人、変な人になりたいと思ったわけです。

それで私は普通の人と比べて少し変なところがあるのだと思います。

まさに変な人ですね。

 

 

 

 

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2023年11月30日 (木)

946.一生懸命やっていたら、ここにいた

師匠に出会う前も、出会った後も、ただひたすら一生懸命に黙々と努力を続けてきましたが、ふと気づくと、ここにいました。

山を黙々と登り、ふと下を見ると下界がずっーと下の方に見えて、「もうこんなところまで登ってきたのか」という経験はありませんか?

7月に登った富士山も、そうでした。

とても苦しくて辛いですから、ただただ足元を見ながら、黙々と小さな一歩を、右左、右左とつづけるしかありません。

上を見ると頂上は近くに見えるのですが、なかなかたどり着くことができませんでした。

とにかく黙々と登るだけ。

登山と同じように、日々の仕事も生活も、師匠から教わったとおりに、ただ黙々と実践するだけです。

それがコロナになって、それまでのように活動できなくなり、ふと登ってきた道のりを振り返ってみると、「こんなところまで登ってきていたのか」と気づきました。

正しいことを、正しく、一生懸命に、黙々とやりつづけると、師匠から教わったとおりになっていました。

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2023年10月26日 (木)

941.中学生の職業体験研修を行いました

先週の金曜日、わが社で、地元中学2年生の職業体験の受け入れをしました。

わが社にはお客様の財務データなど大事な情報がたくさんありますので、体験受け入れは非常に難しいのですが、同業者の中に受けてくださるところがないとのことでしたので、それならと二つ返事でお受けしました。

師匠から学んでいるのは「できるかできないか」ではなく「どうしたらできるか」ですからね。

まずは困っている人を助けるためにお受けし、その後に「どうしたらできるか」を考えるわけです。

最終的には、デモデータを用いて経営計画を策定したり、スマホをつかった経費の精算をしたりなど、工夫をして対応しました。

しかし、職業体験の前に、どういう人生を送ったら幸せになるのか、その幸せな人生を送るために仕事とはどういう意味があるのか、またどう働いたらよいのかというテーマの方が大事ですから、少し難しいとは思いましたが、職業体験の前に、中学生でもわかるようにと一生懸命に説明しました。

師匠からは、人生は幸せに生きるべきだし、働くことは単なるお金だけのためでなく人生を豊かにするために必要なことだと教わっていますからね。

研修を受けた中学生が、今回の研修を活かして、将来社会人になって世の中に役立つ人間となり、仕事を通じて幸せな人生を送ってくれたらと願っています。

今回の研修は、私にとっても、とても貴重な経験となりました。

 

 

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2023年10月 5日 (木)

938.有事に実践するために学んでいる

平時なら学んだことができるのに、有事になるとできなくなってしまいます。

「平時ならできるのに」という人がいますが、平時は余裕がありますから誰でもできるのですね。

もちろん平時でもできない人、やらない人もいますが、師匠からすると、こういう人は学ぶ意味があまりないなあと言います。

われわれの人生にとって大事なことは、学んだことによって今後起きる有事をどう乗り越えていくかです。

ようするに、スポーツの練習と同じです。

普段から簡単な練習ばかりしていても、実際の試合ではスゴい選手が出てきますから、相手レベルに合わせた高度な練習をしておかないと話になりません。

毎日、地道にいろいろなことを学んでいるのは、平時ではなく、有事のために学んでいるのですね。

さて、有事にできるようにするためには、平時の余裕のあるうちにしっかり学び、実践を繰り返し、身体に染み込ませておかなければなりません。

意識しなくても、自然とできる状態にしておくということですね。

そして、いつ起きるかわからない有事にしっかりと備えるのです。

ところで、平時から自然とできるようになってしまえば、有事そのものが起きにくくなったり、起きても練習済みですから意外と簡単に有事を乗り越えてしまったりします。

まさに、これが有事への備えなのですね。

 

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