2024年8月22日 (木)

984.常識に従わない

師匠から教わってくると、今まで常識だと思ったことが「常識ではない、おかしい」と思えることが多くなりました。

師匠は「常識をそのまま鵜呑みにするな」とおっしゃっていました。

もちろん、正しい常識もたくさんありますが、間違っている常識も意外とあるのです。

昔、それまで天が回っているという天動説が常識だったのが、コペルニクスやガリレオが天でなく地球が回っているという地動説を唱えはじめ、今では天動説を唱える人はいなくなりました。常識が180度変わったのですね。

でも当時は、正しい地動説を唱えた人は死刑になったりしたのですから、常識って怖いのです。

業界の常識、地域の常識、〇〇家の常識、チームの常識・・・、いたるところに常識がありますが、長い間その組織や団体などの常識に浸かってしまうと、それが正しい、当たり前だとなってしまい、何の疑いもなくなってしまうのです。だから本当に怖いのです。

一日3食たべるという常識もありますが、江戸時代は2食だったそうですし、3食たべるから病気が増えている現実もあります。師匠が言うように、何が本当に正しい常識なのか、自分で調べたり、考えた方がいいでしょう。

ちなみに私は一日1食か2食でずっと過ごしてきましたが、還暦を過ぎても、健康診断で今だに悪いところがありません。

私は、師匠の教えどおりに「これはおかしい」と思えば「これはおかしくありませんか?」と勇気を出して言うようにしています。

おかげさまで、今まで認められなかったことが認められたり、簡単には通らなかったものが普通に通るという経験を何度もしています。

「なるほど、常識って常識ではないのだ」と実感しています。

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2024年7月25日 (木)

980、心の誰にも負けない努力

師匠が人生でもっとも大事にしてきたことの一つである「誰にも負けない努力」は、身体と頭(脳)と心の3つをつかいます。

身体と頭はわかりやすいですが、心はわかりにくいですよね。だから心の誰にも負けない努力は難しいのです。

身体と頭は、よく考えながら年間4500時間以上頑張れば誰にも負けない努力になるのですが、心は時間ではなく心をつかうのでよくわからないのです。

例えば、師匠は「自己犠牲」とよくおっしゃいましたが、これも心をつかうということですね。

自分を犠牲にして、他人のことをやる。

自分は後回し、または無しにして、他人に与える。

人間は誰でも利己心がありますから、まずは自分のことを考えてしまいます。

そうではなく、他人のことを考える、思いやるのです。

これが心をつかうということです。

私は32歳でTKCという日本最大の民間会計人組織に入れていただき、「自利利他」という人生の哲理を教わりました。

これは「人に奉仕し(利他)、それが自分の喜びである(自利)」という臨済宗の教えなのですが、私は利己心が強かったので、自分や家族を犠牲にしてまで社員やお客様を優先することは、とても苦しく辛いものでした。

さらに38歳で師匠に出会うと、師匠の教えも「自利利他」でした。あきらめて利他をやることにしました。

これが大正解でした。

この心の誰にも負けない努力をやっていると、身体と頭の誰にも負けない努力が苦痛でなくなってきました。

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2023年12月21日 (木)

949.「追っかけ」をするために考えた

私は師匠の「追っかけ」を40歳ころから57歳ころまで続けていましたが、いい大人がよくやってたものだなあと呆れています。

「追っかけ」を始めたころは、師匠が参加される勉強会は海外も含め全国各地で毎月2回ほど開催されていましたので、移動時間も含めて年間で約1か月ほど必要でした。

すると、1か月間は仕事ができませんから、12か月でやっていた仕事を11か月でこなすしかありません。

そこで考えたわけです。

私の当時の1か月の仕事時間が400時間・・・、これを11か月に振り分けたらどうなるのか・・・?

400時間 ÷ 11か月 =36時間、この36時間を30日で割ると 36時間 ÷ 30日 =1.2時間 ・・・。

なんだ、1日に1.2時間だけ働く時間を増やせば「追っかけ」ができるんだ!

これなら、旅行にも行けるし、ゴルフにも行ける。

時間はこうしてつくるのだと合点がいきました。

 

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2023年9月28日 (木)

937.2倍働き、2倍倹約する

これも、師匠から教えていただいたことの具現化ですが、こうすると当たり前ですが、仕事が上手くいき、お金が貯まります

2倍働くことを3年以上つづけると、競争法則であるランチェスター法則で2乗法則がはたらき、結果として成果が2倍になりますから、実際は1.4倍働けば大丈夫です。

たとえば、周りの人が8時間働くなら自分は1.4倍の11.2時間、10時間なら自分は14時間ですね。

これで売上が2倍になるのですから、断然、経営は楽になります。

さらに、人件費以外の経費も、なるべくつかわないようにします。

もちろん必要なものは購入しますが、家計と同じようになるべくお金がかからないようにします。

だから、さらに利益が出るのですね。

経営と家計は別だ、とおっしゃる方もいますが、師匠の考えはアメーバ経営に代表されるように、常に、家計簿的感覚、お小遣い帳的感覚なのです。

いたってシンプルなのです。

私も師匠の教えにしたがって、20年間、よく働き、質素倹約にしてきましたので、同業者と比べ、圧倒的に収益性が高く、借金もなくなりお金も貯まっています。

お陰様で、企業の安全性を示す自己資本比率は90%を超えています。

ありがたいとしか、言いようがありません。

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2023年9月 7日 (木)

934.自分を高めると楽になる

テニスでも、将棋でも、何でもいいのですが、相手より自分の方が実力があれば勝負は楽ですね。

メジャーリーグと高校野球みたいに、実力の差が大きければ大きいほど楽です。

これと同様に、仕事でも、人生でも、自分を高めると楽になります。

自分を高めるとは、師匠の教えでは二つの要素があって、一つは自分の心を高めること、もう一つはものごとをこなす実力を高めることです。

この二つ両方を高めないと楽になりません。

心を高めるとは、人間性を伸ばす、人格を高めるということです。

人格を高めるとは、優しい人、思いやりの人になる、自己中心でなくなる、エゴが少なくなる、利他が増える、ということですね。

そして、利他心が増えると自然と努力家になりますから、実力もだんだん高まります。

だから、結果として楽になるのですね。

自分を高めるためには努力や工夫、仕組みが必要で大変なのですが、その見返り、副産物として人生が楽になるのですから、喜んでコツコツやっていこうではありませんか。

 

 

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2023年7月20日 (木)

927.強弱をつけて効率よく生きる

世の中には、ものごとに強弱をつけずに、何でも同じウエイトで考えてしまう人がいます。

かと思うと、さほど大事でないことに多くの時間を費やしてしまう人もいます。

するとどうなるかというと、がんばってるのに成果が上がらない、バタバタして貧乏、波乱万丈、という人生になってしまうということです。

ものごとにはウエイト付けが必要で、そのウエイトによって掛ける時間や費用を決めた方がいいのですね。

その方が圧倒的に成果はよくなります。

たとえば、竹田陽一先生のランチェスター法則という競争の法則では、目的目標(考え方):戦略:戦術のウエイトの比は 4:2:1 になっていて、すべてが同じ 1:1:1 ではありません。

それなのに世の中の人は、戦術、すなわちノウハウなどが目に見えてわかりやすいためか、どうしても戦術ばかりを重視してしまいがちです。でも戦術は、目的目標4+戦略2+戦術1= 合計7のうち、たったの1でしかありませんから、戦術ばかりを一生懸命やってもなかなか成果は上がりません。

ものごとにはしっかりと重要な順番が決まっていて、その順番に時間やお金を掛けたほうがいいのです。

だから、人生にとって何が大事で、何が大事でないかをしっかりと学ぶことです。

その大事なものとは、いつも師匠から教わってきた「人として何が正しいか」という天のモノサシなのですね。

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2023年4月20日 (木)

914.努力でなく行動

師匠は「誰にも負けない努力」をしなさいと教えてくださっていますが、「仕事を好きになる」ともおっしゃっています。

この二つのフィロソフィ(考え方)の関係性が理解できないと「誰にも負けない努力」はなかなかできません。

なぜなら、年間5000時間以上も働くなんて普通の人にはできないからです。

1日13時間42分、元旦から大晦日まで、一日も休まず365日働くなんてとても無理ですよね。

だから、誰もが「誰にも負けない努力」に二の足を踏んでしまうのです。

「頑張らねば」という「努力」の感覚では、とても5000時間就労はできません。

でも不思議なことに、好きなことをしているときは長時間やっていても「努力」しているという感覚がありません。ただ「行動」しているだけです。

だから「努力」でなく「行動」なのですね。

そうはいっても、たいていの人は「努力」になってしまいますから、それが悲壮感を漂わせるような「努力」にならないよう、仕事に対しての使命感や志、責任感を真剣に考えて無理やりでも見つけ出し、仕事に対して心から納得できるようにすることが必要です。

要するに、「仕事を好きになる」という感覚に、工夫と努力によってもっていくことが、「努力」を「行動」に変えていくポイント、鍵なのだと思います。

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2023年3月23日 (木)

910.出世する方法

出世を望まない人もいますが、できれば出世したいものですね。

自分には出世は無理だ、関係ない話だと思っていませんか。

人間が潜在的にもっている五欲(食欲、睡眠欲、色欲、財欲、名誉欲)には財欲、名誉欲がありますから、心の奥底では出世を欲しない人はいないと思います。

さて、師匠から教わった出世する方法があります。

例えば、あなたが何かの組織に属しているとします。その組織は会社だったり、スポーツのチームだったりします。

最初は掃除係やグランド整備などの下働きの仕事を与えられますから、その仕事を、文句を言わずに、その組織のためになるように、そして喜ばれるように、いろいろと考えて工夫しながら、ひたすらコツコツと頑張ります。

けなげに、ひたすらがんばっていると、「これもやってみないか」と少し上の仕事へのお声がかかります。

またその仕事も、感謝の心で、その組織のためになるように、そして喜ばれるように、いろいろ工夫しながら、コツコツと一生懸命に頑張ります。

引き続き、文句を言わずに、ひたすらがんばっていると、そのまた上の仕事を「これもやってみないか」と声がかかります。

これを繰り返しているうちに、気がつくと上に上がっているのですね。

私もこの方法で少しずつ上げていただきましたし、私の周りにもこの方法で出世している人を何人も知っています。地道ではありますが出世する正しい方法の一つだと思います。

どんな仕事でも、与えられた仕事に文句を言わず、感謝の心で、その組織のためになるように、そして皆さんから喜ばれるように、ひたすら工夫しながら、コツコツと一生懸命に頑張ればいいのですね。

天は、あなたがけなげに頑張っている姿を、漏れなく、ちゃんと見てくれているのです。

ところで、「自分はこんなに頑張っているのに」と思っている人は多いものですが、上の人から、好印象で、頑張っているように見えなければ声はかかりませんのでご注意ください。

 

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2023年1月26日 (木)

902.目標の立て方

新年にあたり、今年の目標を立てた方は多いと思います。

師匠はどのように目標を立てているのでしょうか。

1.高い目標を立てる

自分の力の20~30%増しを狙う。

自分の力が100なのに目標を90にすると容易に達成できますが、自分の力が退化していきます。筋力が100あるのに90しか使っていないと90になってしまうのと同じですね。

師匠は20~30%増しがいいとおっしゃいますが、きつい人は10%増しでもいいと思います。

2.目標達成のための戦略を立てる

どのようにその目標を達成するのか、具体的な方法をしっかりと考えて用意周到に作戦を練ります。

何が何でも達成するという執念で立てます。100の目標に対して最低でも100に相当する戦略がないとダメです。

3.期限を決める

いつまでにその目標を達成するのかを決め、その日を必ず守ります。師匠はその期限のだいぶ前をゴールとして設定します。

前倒しでどんどん行動していくのですね。これが師匠の「土俵の真ん中で相撲をとる」です。

4.責任者を決める

計画の責任を取る人を決めないと、いいわいいわになって往々にして達成されないことがあります。

責任者は、メンバーとともにその達成を必死の思いで目指し、責任を取る覚悟をするのですね。もちろん、責任者は一人です。

 

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2022年10月13日 (木)

887.エゴを抑えると周囲が見えてくる

自分のエゴを抑えると、他人のエゴが見えてきますし、周囲もよく見えてきます。

エゴとは、自己中心の心、自分勝手な心、いわゆる利己心のことですね。

例えば、バーゲンセールで商品の積まれたカゴに殺到する人々をイメージしてみましょう。

カゴの中に自分の欲しい商品があると、われ先にその商品を掴もうと、往々にして自分や周囲が見えなくなります。

しかし、ハッと我に返り「自分はいいや」と商品を掴んだ手を放し、そこからそっと離れてみると、商品に殺到する人たちの姿が冷静に見えてきます。

そして、「ああ、自分は、あの人たちみたいに商品を奪い合っていたんだな」となるわけです。

ここまで極端ではありませんが、私たちは、毎日、気づかないうちに、自分、自分の家族、自分の友人、自分の仕事など、自分に関わることばかりに、汲々(きゅうきゅう)と生きているのですね。

自分に関わること以外、すなわち相手や周りの人のことを親身に考えて行動する余裕があまりないのです。

「エゴは人生最大の敵だ」と、私の尊敬する人物の一人である飯塚毅先生(私の業界組織の創始者)がおっしゃっていますが、飯塚先生は悟りを開かれた方ですから、人生や天の哲理、本質がよくわかっているのですね。

この人生最大の敵であるエゴを抑えるためには、自分を見つめる習慣、自分を監視する癖をつけることが肝要ですが、これには、座禅、瞑想などが欠かせません。

また師匠は、幸福になるための方法である「六つの精進」の中で「利己(エゴ)の反省」、また「六波羅蜜」の中で「禅定」と、このことをしっかりと教えてくださっていますね。

 

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