984.常識に従わない
師匠から教わってくると、今まで常識だと思ったことが「常識ではない、おかしい」と思えることが多くなりました。
師匠は「常識をそのまま鵜呑みにするな」とおっしゃっていました。
もちろん、正しい常識もたくさんありますが、間違っている常識も意外とあるのです。
昔、それまで天が回っているという天動説が常識だったのが、コペルニクスやガリレオが天でなく地球が回っているという地動説を唱えはじめ、今では天動説を唱える人はいなくなりました。常識が180度変わったのですね。
でも当時は、正しい地動説を唱えた人は死刑になったりしたのですから、常識って怖いのです。
業界の常識、地域の常識、〇〇家の常識、チームの常識・・・、いたるところに常識がありますが、長い間その組織や団体などの常識に浸かってしまうと、それが正しい、当たり前だとなってしまい、何の疑いもなくなってしまうのです。だから本当に怖いのです。
一日3食たべるという常識もありますが、江戸時代は2食だったそうですし、3食たべるから病気が増えている現実もあります。師匠が言うように、何が本当に正しい常識なのか、自分で調べたり、考えた方がいいでしょう。
ちなみに私は一日1食か2食でずっと過ごしてきましたが、還暦を過ぎても、健康診断で今だに悪いところがありません。
私は、師匠の教えどおりに「これはおかしい」と思えば「これはおかしくありませんか?」と勇気を出して言うようにしています。
おかげさまで、今まで認められなかったことが認められたり、簡単には通らなかったものが普通に通るという経験を何度もしています。
「なるほど、常識って常識ではないのだ」と実感しています。