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2024年10月31日 (木)

994.人の善いところだけを真似る

師匠もタバコを吸ってるから、自分も吸う。

あの人がやっているから、自分もやる・・・。

こういうことって、ないですか?

善いことならいいのですが、悪いことをついつい真似てしまう。

だらしないところ、いい加減なところ、自分勝手なところ・・・、そうではなく、善いところだけを真似て、悪いところは真似ないようにする。

善いところを真似るのは大変だし努力を伴うのに対して、悪いところを真似るのは楽ですからね。

だから人間は悪いところを真似てしまうのだと思います。

でも、敢えて悪いところは真似ず、善いところだけを真似るようにするのです。

コツコツとそうしていると、素敵な自分になっていきます。

私もだらしない人間なので悪いところがたくさんありますが、だからこそ周囲の人の善いところを真似るように生きてきました。

完璧な人間はいませんし、「泥棒にも三分の理」というように悪い人にも必ず善いところがあります。

善いところ悪いところの割合が違うだけなのですね。

私たちは、周囲の人の善いところをみつけ、善いところだけを真似るようにしていきたいものです。

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2024年10月24日 (木)

993.なんと税務調査

自分で経営をして30年になりますが、先月、なんと生まれて初めて自分の税務調査を受けました。

私は、師匠の弟子ですから、1円のごまかしもなく真面目に経営している自信がありますし、脱税どころか節税さえも考えていません。

経理も、経営も、お客様や中小企業経営者のお手本になろうと本気で思っていますから、逆に少しでも税金を多く払って世の中に役立ててもらおうと考えています。

まさか、自分が税務調査を受けるなんて夢にも思いませんでした。

調査では、調査官の質問に真摯に答え、資料も惜しげもなくすべて見ていただきました。経理をしているPCもそのまま渡し、操作の仕方を教えて自由に閲覧していただきました。

うちの会社の経理は、親族ではない総務担当の社員が毎日やってくれていますし、その監査をまた別の社員がすべて毎月チェックしてくれているので、基本的には、ごまかしや間違いの可能性はほぼゼロといってもいいでしょう。

更に、それをまた私がすべてチェックし、月次決算して締めていますから、税務署の調査官も「三重チェックしてるんですね!」と感心していました。

おかげさまで、非違事項はなく、1円の税金を払うこともなく、税務調査は簡単に終わりました。

うちの会計事務所は、お客様の約90%に「この会社はごまかしなく、しっかりやっていますよ」という法律上の税務監査証明書(「書面添付」)を付けて税務署へ申告していますから、お客様の税務調査はほとんどありません。

私の会社も、そのどのお客様よりも、完璧な経理をし、完璧な決算をしているので、この「書面添付」を自分にも付けたいところですが、法律上、自分自身に監査証明はできませんから、本当に残念なことです。

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2024年10月17日 (木)

992.質問されたらアウト

師匠の経営塾の事務局員だったNさんが、『質問されたらアウトだと思って業務をしています』と言っていました。

「これはどうなっているんだ?」

「これはどういう意味だ?」

「そこへはどうやって行くんだ?」など、

とにかく、質問されたらアウトです。

師匠が必要なこと、考えそうなことを、先回りして準備をするだけでなく、質問しなくてもわかるようにしておかないといけないのです。

業務が正確で間違いがないことは当たり前で、とにかく、質問されたらアウトなのです。

Nさんは、仕事への意識がとても高く、本当に素晴らしい方だなあと感動してしまいます。

師匠は「気が利かんヤツばっかりや」とよく言われたものですが、われわれは本当に気が利かないのですね。

自分の考え方、自分からの視野で考えているうちは、いつまで経っても「気が利かんヤツ」なのです。

私もまだまだですが、こういうことを意識していると、少しは気が利く人、気が回る人になってきたのではないかと思います。

真の利他とは、こういうことができないと合格点ではないのだと思います。

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2024年10月10日 (木)

991.企業になる

商売・経営の形態にはいろいろありますが、以下のように区分したとします。

「生業」 : 自分や家族が食べていくために仕事をする

「家業」 : 他人を雇っているが、あくまでも自分や家族、一族のために経営する

「事業」 : 他人のため(自分や家族も含む)に経営する 

「企業」 : 他人のため(自分や家族も含む)に、企てて経営する

われわれは、〝企てて経営する「企業」”のための経営を師匠から教わってきました。

「企業」の「企」は「企む(たくらむ)」「企てる(くわだてる)」ですから、計算づくで売上をつくり、計算づくで利益をあげます。

「企業」は、世の中の状況、競合他社の実力や動向、お客様(市場)の意見などをしっかり把握し、有効な戦略を立てて計画的に経営します。

この「企業」を経営できる経営者が、師匠の言われる〝真の経営者″ なのだと思います。

年間売上が100億円でも、経営者一族だけが私腹を肥やし、社長や一族の勝手なルールで経営し、戦略もなく経営しているのであれば、それは「企業」でも「事業」でもなく、ただの「家業」なのだと思います。

逆に、規模は小さくても、世の中や従業員のためにしっかり企てて経営していれば「企業」なのだと思います。

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2024年10月 3日 (木)

990.師匠のお墓参り

9月2日に師匠のお墓参りに行ってきました。

本来であれば命日である8月24日に馳せ参じるところですが、同日に開催された台湾での「稲盛和夫哲学国際フォーラム」に講師としてお招きいただき、師匠の哲学の継承のためにはとても大事なことであると思い、帰国後の日曜日(9/1)にお参りすることにしました。

ところが、長く停滞した台風の影響で新幹線が9月1日まで動かず、結局、運転再開した翌日月曜日にお休みをいただいて行ってきました。

今年7月の時点では、まだ師匠のお墓ができていないことは承知していましたので、お寺本堂内のお位牌に手を合わせて帰ってくるつもりでした。

ところが、師匠のお墓があるではないですか・・・。

墓石には白い布が巻かれており、正式には公開されていない様子でしたが、薄い布ですので、よく見ると墓石に刻まれた文字を確認することができました。

そこには「敬天愛人」の文字、後ろ側には「謙虚にして驕らず さらに努力を」と彫られていました。

お昼休みの時間を過ぎたころ、お墓から帰ろうとしたところにちょうど石材店の軽トラックが入ってきましたので、そのあと白い布を外したのかもしれません。

お墓まで送ってくださったタクシーの運転手さんによると、新幹線が運休していた間も台風の影響はほとんどなく拍子抜けしたそうなので、ここ数日はお墓の工事は進められていたと考えられます。

すると、こうして出来上がったばかりの師匠の墓石にお参りできたのは、私が最初だったかもしれません。

師匠が、「まだ墓石ができてないから、台湾に行って、新幹線が動き出してから来なさい」と導いてくださったのだと、勝手ながら感謝に念に浸っております。合掌

(2024年9月21日、師匠の顕彰碑の除幕式が行われたそうです。私が墓石だと思っていたものはこの顕彰碑のようです。)

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