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2024年2月29日 (木)

959.「貧すれば鈍する」にならないように

お金に余裕がなくなると、自分のことでいっぱいになってしまい、些細なことで喧嘩をしたり、仕事に集中できずミスが多くなったり、悪いとわかっていてもつい過ちを犯してしまう人もいます。

お世話になったのに裏切ってしまうことさえあります。

人間はもともと利己心、エゴをもっていますが、お金に余裕がなくなると、さらにエゴが強くなってしまうのですね。

人間はお金に引っ張られて、正しい判断、正しい行動がさらにできなくなってしまうのです。

まさに「貧すれば鈍する」です。

私の周りにも、お金を優先しておかしなことをする人がいますが、そのことに自分ではまったく気づいてないのですね。

もちろん、お金がなくても、正しい判断、正しい行動ができる人もいますが、なかなか難しいことだと思います。

私は開業したころお金がなかったので、些細なことでよく夫婦喧嘩をしていました。本当に情けない男でした。

もう二度とそんな情けない男にはなりたくないので、必死にがんばってきました。

師匠は、「物心両面の幸せ」と常におっしゃっていましたが、「物」すなわち「一定のお金」がないと幸せになれないという現実があるのですね。

とにかく、「貧すれば鈍する」になって人に嫌われないよう、人の道を外さないように、普段からコツコツと頑張っておく、余裕のあるうちこそ頑張っておくことが大事だと思います。

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2024年2月22日 (木)

958.経済とは

経済って何だろうと、皆さんは考えたことありますか?

私は大学の経済学部を卒業していませんし、経済アナリスト、経済評論家でもありませんから、経済のことはよくわかりません。

でも、自分なりに経済がわかっていないと、自分自身の経営や、経営者であるお客様へのアドバイスができませんから、「経済とは何か」について考えざるを得ません。

経済がわからなくて経営することは、広大な海に行って、どこに魚がいるのか、どんな魚が釣れるのか、どんな釣り方があるかなどがまったくわからない状態で釣りをするようなものだと思うのですね。

さて、私が考える経済とは「人が存在すれば、人は行動し、お金をつかう」です。

人は、生きるためにどこかに住み、何かを食べ、服を着ます。移動するのに車や電車などをつかいます。ディズニーランドにも行き、野球観戦もします・・・と、人が存在すれば、人は行動し、お金をつかうのです。

建築会社、レストラン、洋服店、自動車販売店、ディズニーランドなどに払われたお金は、そこで働く人たちの給料や、そこでの仕事に関わる業者さんにも払われ、またそのお金は何かにつかわれていきます。

こうして、お金はぐるぐる回っているのですね。

まさに、これが経済ではないかと私は思っています。

この経済の中で、自分が、どこに、どのように携わるのかによって、自分に流れてくるお金が大きく左右されますから、自分の身の周りの経済について、もっと真剣に考えなければいけないと思います。

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2024年2月15日 (木)

957.正しいお金の考え方86【会計7原則】(8)完璧主義の原則①

①パーフェクトを目指す

100%でなければ「よし」としない、これが師匠の完璧主義の精神です。

これは師匠の会社で約70ほどあるセラミック製造の工程で、半月もかけて69工程まで製造してきたものが、最後の70工程目でほんの少しのミスをしても、半月も掛けて苦労して投入してきた69工程分の材料費、外注費、人件費、その他経費、そして時間や労力などのすべてが無駄になってしまいます。

新たに製造するためには、更に半月かかってしまいますから、取引先は許してくれません。

お菓子屋さんは砂糖の配分を間違っただけで作った饅頭が売り物になりませんし、料理屋さんは調味料を間違っただけでその料理はお客様に出せません。

また、失った金額や時間だけでなく、その時間に生産、販売できたはずの売上まで失ってしまうという機会損失も起こします。

ほんの少しのミスが大きな損害につながることから、師匠は最後の最後まで気を抜かずに完璧主義を貫くのだといいます。

これは、あらゆるすべての業務を完璧にこなすということであり、特に、会計の仕事こそは100%でなければならないと言われます。

「経理屋さんは、数字が間違っても消しゴムで消して直せば何とかなると思っている。けしからん! 製造は間違ったらすべてパーになってしまうんだぞ!」という師匠の厳しいお言葉を何度も耳にしましたが、まさに私の業界は経理屋でもありますから、耳の痛いところです。

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2024年2月 8日 (木)

956.正しいお金の考え方85【会計7原則】(7)筋肉質経営の原則⑧⑨⑩

⑧泥縄式

P/L、B/Sのところで説明しています。

⑨有税償却

師匠は、国が定めた設備や資産などの耐用年数よりも早い年数で減価償却をします。

しかし、税法では法定の耐用年数で償却しなければなりませんから、勝手に早い年数で償却するとその分の減価償却費が税法上過大になり、経費として認められませんから法人税がかかるのです。だから有税なのですね。 

ちなみに、セラミックをつくる金型の場合、セラミックの材料は堅いので金型が摩耗してすぐに使いものにならなくなってしまいます。それを国が決めた金型の耐用年数で償却すると3年もかかる。

それはおかしいと師匠が国税局まで行って談判し、1年で償却することを認めてもらったこともあったそうですよ。

⑩投機はしない    

師匠は、不動産や株で儲けようという、一攫千金を狙うという発想がまったくありません。

それは、新しい価値を創って社会貢献することで得られる「汗の結晶」、すなわち崇高な利益を尊いと思っているからです。

更に、為替で儲けることもしませんから、為替変動の影響のない取引、元本保証が大原則でした。
   

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2024年2月 1日 (木)

955.人を育てる方程式

人を育てることほど難しいことはありません。

仕事の苦労、お金の苦労、人の苦労といいますが、仕事は工夫しながら誰にも負けない努力すればなんとかなりますし、その結果としてお金も手に入ります。

でも、人だけは育てる相手の能力だけでなく、感情、心があるので、なかなか思うようにいきません。

さらに、給料を払いながら育てるとなるとさらに難しくなります。

自分が給料を払わなくていい部下を育てるのと、自分が給料を払わなければならない社員を育てるのでは難易度がまったく違うのですね。

人を雇ったことがある人なら、よく理解できると思います。

私の師匠は一流の教育者ですが、その一流の師匠から教わっているのに成長しない人もたくさんいます。

師匠から教わっても成長しないのは、われわれ学ぶ側に責任があるのです(苦笑)。

さて私は、人を育てるには、以下のような方程式があると思っています。

(1)学ぶ人の質 × (2)育てる人の質 × (3)教材、方法、内容 × (4)育成の時間、回数

(2)育てる人の質がよくて、(3)教える内容、方法がよくても、(1)学ぶ人の質が低くかったり、(4)育成の回数や時間が少なければ、なかなか育ちません。

さらに、(1)学ぶ人の質は、①能力と②人間性 の両面がありますから、簡単ではないのですね。

(1)学ぶ人の質を向上させるのはかなり難しいですから、(4)時間と回数でカバーするしかないのです。

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