959.「貧すれば鈍する」にならないように
お金に余裕がなくなると、自分のことでいっぱいになってしまい、些細なことで喧嘩をしたり、仕事に集中できずミスが多くなったり、悪いとわかっていてもつい過ちを犯してしまう人もいます。
お世話になったのに裏切ってしまうことさえあります。
人間はもともと利己心、エゴをもっていますが、お金に余裕がなくなると、さらにエゴが強くなってしまうのですね。
人間はお金に引っ張られて、正しい判断、正しい行動がさらにできなくなってしまうのです。
まさに「貧すれば鈍する」です。
私の周りにも、お金を優先しておかしなことをする人がいますが、そのことに自分ではまったく気づいてないのですね。
もちろん、お金がなくても、正しい判断、正しい行動ができる人もいますが、なかなか難しいことだと思います。
私は開業したころお金がなかったので、些細なことでよく夫婦喧嘩をしていました。本当に情けない男でした。
もう二度とそんな情けない男にはなりたくないので、必死にがんばってきました。
師匠は、「物心両面の幸せ」と常におっしゃっていましたが、「物」すなわち「一定のお金」がないと幸せになれないという現実があるのですね。
とにかく、「貧すれば鈍する」になって人に嫌われないよう、人の道を外さないように、普段からコツコツと頑張っておく、余裕のあるうちこそ頑張っておくことが大事だと思います。