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2024年1月25日 (木)

954.「誰にも負けない努力」をしている人はほとんどいないからチャンスである

師匠から「誰にも負けない努力」をしなさいとご指導いただき、素直にやってきましたが、気づいたことがありました。

世の中には「誰にも負けない努力」をしている人が、ほとんどいないということです。

一生懸命に頑張っている人はたくさんいても、「誰にも負けない努力」をしている人はなかなかいないのですね。

これは意外であり、うれしい気づきでした。

師匠は創業したとき、「プロのマラソン選手が100mを走る速さよりも、自分たち素人が走る100m走の方が遅い、だから自分たち素人は全速力で走らないとプロに置いていかれてしまう」と思ったそうです。

だから必死に走った(頑張った)のですね。

でも気づくと、周りの会社は実はそこまで頑張っておらず、自分のような小さな会社でも証券市場の二部上場の可能性が見えてきた。

すると俄然やる気が湧いてきて、さらに頑張って二部上場を果たし、さらに頑張って一部上場も果たした。

そして遂には、アメリカニューヨーク証券市場にも上場してしまった。

このように必死に頑張ってみると、周囲の会社、周囲の人は、それほど頑張っていないことに気づくのですね。

実は、ここに多大なチャンスがあるのです。

能力があるとかないとか、ではないのです。

 

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2024年1月18日 (木)

953.正しいお金の考え方84 【会計7原則】 (7)筋肉質経営の原則⑥⑦

⑥固定費の増加を警戒する

売上の変動に伴って変動する変動費と違い、固定費は売上がなくてもかかる経費です。

その最たるものが設備費と人件費だと師匠は言います。この2大固定費の増大を警戒して慎重に検討して設備を投入し、人も雇用したそうです。

不況になると売上が大きく下がりますから、固定費が多いと赤字転落してしまいます。固定費は徹底的に最小限に抑え、不況に強い財務体質を日ごろからつくっておくことが大切です。

⑦当座買いの原則

必要な時に必要なだけ購入する。

一般的には、材料などは安いときにまとめて買っておくのが常識ですが、師匠は幼少時にサツマイモをたくさん買って腐らせてしまったお母様の経験があるため、値段が高くてもその都度購入することを徹底してきました。

その結果、たくさんの副産物を手に入れました。

・その都度買うので、在庫がほとんどない
・会社がかなり大きくなっても倉庫が要らない
・在庫がないから、劣化したり、仕様が変わって使えなくなるなど、不良在庫にならない
・借入金で仕入れた在庫ではないので、売れるまでの金利がかからない
・月末や期末での棚卸業務が不要、もしくは簡単に済む

 

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2024年1月11日 (木)

952.正しいお金の考え方83 【会計7原則】(7)筋肉質経営の原則 ④⑤

④健全会計に徹する

売掛金の集金は販売した営業担当の責任で回収させます。そして売掛金が残っていれば内部取引で金利を賦課します。
買掛金もなるべく早く払います。

一般の会計の常識では、売掛金は早く回収し、買掛金は金利がかからないのでなるべく遅く払って手元キャッシュを増やそうとします。

しかし師匠は、結局は払わなければならないお金が手許にあったらたくさんあると思って勘違いする。取引条件に合わせて早く支払えと言います。

⑤セラミック石ころ論

原材料や製品などの在庫の中には不要なもの、すなわち贅(ぜい)肉があるので、適正在庫かどうかをトップが見ないと、どんどん増えていくと言います。

お客様からの特注品で100個の注文があったとき、万が一不良が出たり、追加注文がきたときにまた一からつくるのは勿体ないので150個作ったことがあったそうです。しかし不良が出ず、追加注文もこずに、50個が在庫になってしまった。

これは在庫として棚卸資産に計上しますから、その分の利益が増えて税金がかかります。

これについては税務署と揉めたそうですが、結局は、販売することがないセラミック製品は思い切って廃棄して経費計上しています。

一般的に、赤字になるからと廃棄処理をせずに無価値の資産をB/Sに計上していることが多いのですが、これでは実際の実力よりも過大に評価されてしまいます。

思い切って価値のないものは切り捨て、本当の実力で常に勝負することが大事ですね。

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2024年1月 4日 (木)

951.自分は魅力的な人間だろうか?

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、世の中にはいろんな人がいますが、その中には「魅力的だなあ」という人がいます。

いつも笑顔が素敵だったり、人のために一生懸命がんばっていたり、偉いのに謙虚だったり・・・。

そんな人たちは、見ていてとても気持ちがいいものです。憧れでもあります。

師匠が主催する経営塾には、そういう素敵な方、魅力的な方がたくさんいました。

そんな方々が集まる場はとても心地よかったのですが、逆に、魅力的でない自分が嫌にもなりました。

自分のことだけで精一杯の自分が情けなくなり、少しでも魅力的な人間になりたいと強く思いました。

それからもう20年以上が過ぎましたが、まだまだ魅力的とはいえませんが、20年前より少しはマシになったのかなあと思っています。

師匠は「自分が経営者としておこなってきたことは、心を高める日々でした」と自分の人生を振り返っていらっしゃいましたが、あれだけ魅力的な師匠でさえ、日々自分を高めよう、利他の人になろうと精進されていたのですね。

いや、そうされてきたからこそ魅力的だったのだと思います。

今年も、少しでも心を高めて魅力的な人間になれますよう、皆さまとともに、一日一日を過ごしていきたいと思います。

 

 

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