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2013年8月22日 (木)

410.自分を勘定に入れない

宮沢賢治さんの有名な「雨ニモマケズ」の一節に出てくる言葉です。

「・・・、 あらゆることを、自分を勘定に入れずに ・・・」

自分を数に入れない、すなわち自分の分は考えないということですね。

たとえば、今ここに自分を含めて10人いるとしたら、みんなに配るお菓子は9個で、自分の分は考えないということです。

この心境になるのは、なかなか難しいことですね。

師匠がわれわれ塾生に教えてくださっているリーダー論が、まさにこれなのです。

だからこそ、師匠が日本航空再建を政府から依頼されてトップに就いても、就任中の3年間、給与は一円も取らなかったのだと思います。

まあ現実の経営では経営者がただ働きというのは、経営者にも家族がいますから、簡単にはそういうわけにはいきませんが、このくらいの覚悟をもって経営しなさいということなのですね。

言葉を替えると、「自分は後回し」という表現がわかりやすいかもしれません。

まずは、自分でなく社員から。

そして社員全員に行き渡ったら、そこではじめてリーダーである自分も、感謝の心をもっていただくのですね。

私も長い間そうしてきましたが、実際にやってみると、けっこう辛いですし、本当に心が鍛えられます。

心が鍛えられるとは利他心が醸成されるということですが、自分を勘定に入れない覚悟で生きていると、自分の分は無くていいのですから争う心がなくなり、心が穏やかになってきますし、それにつれて人相もだんだんやさしい顔つきになってきます。

しかも、自分を勘定に入れないと損するように思えますが、実は、経済的にも絶対に損をしないようにできています。

だから、師匠のリーダー論は単なる精神論ではなく、自然界の法則にもとづいた現実の世界で見事に通用する、実証済みの実践的リーダー論なのですね。

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