143.【3】 「私の経営12ヶ条」 第1条①
第1条 『事業の目的、意義を明確にする。公明正大で大義名分の高い目的を立てる。』(京セラ・稲盛和夫氏「経営の原点12ヶ条」から)
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経営塾の先輩たちから、この第1条が経営の50~80%を占めると教わってきましたが、私も今ではそう確信しています。
この第1条は憲法であり、土台であり、命とも言えます。
1.では、ここに出てくる「目的、意義」って何でしょう?
この「目的」と同じような言葉に、目標、社是、社訓、経営方針、夢、使命、経営理念など、いろいろありますね。社長室や応接室に掲げてある額に毛筆で書かれている言葉もそうかもしれません。
あまり難しく考える必要はありません。「何のために、この仕事をしているのか?」が、この「目的」でしょう。それを格好良くいうと、経営理念であったり、社是であったりするわけです。
2.次に、誰がこの「目的」を立てるのか?
この「経営12ヶ条」は経営者が“経営”に使うものですから、当然主語は経営者、社長になります。専務でもないし、部長でもないし、主任でもありません。
もちろん、みんなに意見は聴いても構いませんが、最後に決めるのは社長です。社長が一人で考え抜いて決めるのです。命を賭けて、寝ても覚めても考え抜いて決めるのです。
3.さて、どんな「目的」を立てるのか?
よく読むと、“明確にする” と書いてありますから、
①簡単、平易 ・ ・ ・ 分からなければ“明確”ではありませんから、新入の若い社員でも分かる表現でなければいけません。「義」とか書かれていても、具体的にどうしてよいのか分からないでしょ。
②誰にでも見せられるもの ・ ・ ・社員、お客様、取引先、世の中のすべての方に見せても大丈夫であるためには、“公明正大で大義名分が高い”目的でなければなりませんね。これが、自分だけが給料をいっぱい欲しい、いい車に乗りたい、いい家に住みたい、いい暮らしをしたいでは社員には見せられませんし、自分の会社だけ儲かればいいでは、お客様や取引先には見せられません。
③誰もが納得できるもの ・ ・ ・例えば、「社会貢献」と言っても、自分が満たされないのに社会貢献なんか、なかなか本気ではできません。だから、社員、お客様、取引業者、地域、世の中のすべてが納得できる目的を順番に確認していきます。経営は、一人でも多くの方を味方に付けることでもありますから、自分から身近な順に、家族、お客様、取引先・・・と、味方になってもらえるような目的をしっかり考え抜いていくことが必要ですね。
次回につづく
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