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2008年5月15日 (木)

135.今年の「社長の約束⑯」

「⑯ 経理、情報を社員全員にガラス張りにします。」

前回のブログのように「公私混同」をしないといっても、本当に「公私混同」していないかどうかは、社員には分かりませんね。そこで、しっかり経理を開示して安心させてあげるのです。

我が社では、経理は私の身内ではない総務の女性社員が担当してくれていて、その中身の監査は、それぞれ、株式会社をベテラン社員が、税理士事務所を新人社員が、毎月しっかり領収書まで一枚一枚くまなくチェックしてくれていますから、私が勝手に現金を持ち出したり、預金を引き出したり、おかしな経費をつけ込んだりなど、絶対にできないようになっています。

業績も決算の時だけでなく、毎月の全体会議で生の財務データをプロジェクターに映し出して、全社員で確認します。会計取引を一つ一つまでドリルダウンして見ることができますから、本当にゴマカシは無理です。

極めつけは、社長である私の給料を新入社員も含めた全員で決めるというものです。正確には、私以外の皆で当社の来期経営計画の第1次シミュレーションを行い、その予算の中から私の来期年俸が提示され、その範囲内で決定されるという方式です。今まで多くの経営者にお会いしてきましたが、こんなアホなことをしている社長は今までお会いしたことがありません。皆さんは、安易にマネをしない方がいいと思います。

ここまで「ガラス張り」にしているのですから、私は何の後ろめたさもありません。すると不思議ですが、こんな軟弱な私でも、少しは経営に迫力が出てきます。有り難いことです。

また、情報も然りです。一部の人間でコソコソやるより、皆で共有した方が無駄な動きが少なくなり、効率がアップします。うちは、失敗も皆で共有し、成功も皆で共有するのです。

“都合の悪いことは、分からないように上手くやってしまおう”という風土が私はイヤですので、個々の給与情報(私を除く)以外は、どんなことでも社員全員が知っている状態にしたいのです。これによって信頼関係を築くことができるし、トラブルなどを未然に防ぐことにも繋がります。これって、究極の思いやりの優しい風土だと私は思っています。

社員が安心して働ける職場環境って、こんなことも大事な要素だと思いませんか。

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2008年5月 8日 (木)

134.今年の「社長の約束⑮」

「⑮ 個人的経費は一切つけ込みません。自宅に届いた贈答品なども、全て会社に持ってきて皆で分けます。」

この項目は、社員に言う前に、まず社長自らが率先垂範して「公私混同」をしないということで、文字通り、「公」の中に「私」を入れないというものです。

社長が個人的なものを経費で落としているなんて、社員が知ったら社員はバカバカしくて本気ではついてきません。だって、セコい社長と思うでしょ。尊敬はおろか、心の中では信頼、信用さえもされません。永く繁栄するいい経営を目指すのであれば、社長が信用されるくらいではダメで、信頼、尊敬を受けるようでなければいけないと、いつも師匠の稲盛塾長から教えていただいています。ですから「このくらいは分からないから、いいだろう」は御法度なんです。

また、公私の区別をただ明確にすればいいというものでもなく、「公」のものでも、あえて「私」で負担することも、ときには必要です。天地神明に誓って絶対に経費だというものでも、社員に要らぬ誤解を与える可能性があったり、社長が負担した方が気持ちがいいものなどは、社長個人で払った方が経営がスムーズにいきます。私の場合は年間数十万円から、多くても100万円まではいきませんから、このくらいで自信を持って経営ができるのであれば、安いものです。

次に、贈答品などの取扱いですが、ブログNo.89 でお伝えしたように、仕事での頂きものは、形式上も、本質上も、会社が頂いたもの、社員みんなで頂いたものですから、いくら社長であっても勝手に自分のものにしない方がいいですね。

随分前のことですが、異業種交流会のメンバーが北海道旅行へ行って大きなタラバガニを私の自宅に贈ってくれたことがありました。私の大好物です。発泡スチロールの箱に貼付した送り状にタラバガニと書いてあるので、当時小学1年生の下の息子が「今日の夕飯はカニだ!」と大喜びだったそうです。ところが、仕事先から私が電話で、「それは仕事での頂きものだから食べちゃダメ。明日、会社に持っていく。」と伝えたものだから、息子が大泣きをして大変だったと、後でカミさんから聞きました。

お陰様で、それ以後は、何が自宅に届いても、「これは会社のものだよね。」と子供から言ってくれるようになり、会社に持っていくのが当たり前になりました。

子供も、私の経営に協力してくれています。ありがたいことです。合掌

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2008年5月 1日 (木)

133.今年の「社長の約束⑭」

「⑭ 今年も、ゴルフはしません。」

従業員時代や、開業前の苦学生時代(税理士試験勉強中)には、年に何回かはゴルフ場のコースに出てプレーし、打ちっ放し(練習場)にも週に1度は必ず通っていました。しかし、13年前の独立開業以降は、一度も、コースにも、練習場にも、行ってはいません。

地元沼津のゴルフ場の会員権も所有しているのですが、年間更新料を払うだけで、全く利用していないのです。もちろん、個人所有ですから経費ではありませんが。

健康のためにやったらいい、我慢しないでやったらいい、と知人からお誘いも受けますが、今やるべきことの優先順位をつけると、ゴルフは下位になってしまうのですね。ゴルフをする時間があるなら、家族のために使わないとバチが当たります。

一昨年、師匠の京セラ・稲盛名誉会長が来静された際に、私が幹事になってゴルフの企画をしたのですが、私は社員との約束を破るわけにはいきませんから、コースでは、午前午後のスタートホールでお見送りをして、最終ホールでお迎えをするというだけで、それ以外はクラブハウスで、本を読んだり、仕事の連絡をしながら待機をしていました。

歴史上の人物となる方とのゴルフなんて、一生に一度あるかないかの超ビッグチャンスですから、いわゆる、喉から手が出るほど・・・だったんですけどね。

そのとき、私ともう一人ゴルフをせずに一緒に待機していたH社長がいました。H社長は、和洋菓子店を数十店舗も展開する、菓子製造販売の地元中堅企業の有名な社長です。この会社は、全国から沢山の方が企業見学、工場見学に来るほどで、社員教育もしっかり行き届いていて、業績もバツグンの大変素晴らしい会社なのです。

そのH社長に、「なぜゴルフをやらないんですか?」と尋ねると、「うちは元旦から大晦日まで、年中無休で社員が働いてくれているでしょ。だからゴルフはできないんですよ。」とニコニコと答えられました。

ゴルフが終わって駅までお送りする車中で、師匠から「村田さんはゴルフをしないんですか?」と質問をいただきましたので、「師匠が、京セラを伸ばしていくときは経営に集中してゴルフどころではなく、こうしてプレーされるようになったのは随分後のことと聞いています・・・。ですから、まだ経営を始めて10年そこそこの私が悠長にゴルフをするわけにはいきません。」と、社員との約束ごとを書いた手帳をお見せしたんですよ。

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