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2007年10月25日 (木)

106.企業を見抜く眼

前回のブログの続きです。

企業の不祥事が後を絶ちませんが、それが世の中に噴出する前に、「決算書」を観ることで、けっこう見抜けるんです。

世間を騒がせた介護関連業者のA社も、そうでした。

ある知り合いの経営者から、「A社との取引の話があるが、どうしたらいいか?」と相談を受けましたので、インターネットから取り出したA社の「決算書」に目を通してみました。

すると、前回ブログの、「守る力」もない、「攻める力」もないのです。おまけに、貸借対照表(B/S)に、事業に必要でない多額の資産が計上されていました。

そこで、その相談を受けた経営者には、「あまり、お付き合いしない方がいいですよ。もし、取引するとしても取引金額は一定額に抑えて、支払条件も早めにご入金をいただけるよう交渉すべきですね。」とお応えしました。

結局、その数ヶ月後にそのA社の不祥事が報道されて経営が傾いていったわけですが、このように「決算書」には、その企業の経営者の考え方や経営力が出てしまうんです。

「決算書」には、その企業の経営理念や経営方針、いわゆる企業思想や企業風土がにじみ出てきます。その企業の将来性までも掴めたりします。

「決算書」は、人間でいう健康診断書ですから、その会社の健康状態が如実に表れてしまうんです。

経営理念がいくら立派でも、「決算書」に、その企業の事業には関係のない資産や経費、その事業に必要だけど無くても構わないような資産や経費が計上されていれば、その立派な経営理念は単なるお題目だけで、経営には活かされていないということになります。

結局、その企業の信頼性は崩れてしまうということになるのです。

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2007年10月18日 (木)

105.守りながら攻める

「守りながら、攻める」

これは、経営の鉄則ですが、意外とこれができていないようです。

経済が右肩上がりの時代は、一か八かの経営でも、マーケットが勝手に拡大してくれたので、経営力が大してなくても何とかなってきました。しかし、人口のピークを去年迎えてしまった今となっては、もはやそれは通用しなくなったのです。

一か八かで上手くいかなければ、倒産もありです。こんな経営、危なっかしくて見ていられませんね。私はイヤです。

では、一か八かではない「守りながら攻める」経営とは、いったい具体的にどうするのか?

それは、簡単です。

「守り」は、決算書の「貸借対照表(B/S)」の「自己資本」を厚くすること。

「攻め」は、決算書の「損益計算書(P/L)」の「経常利益」を出すこと。

強い企業の最低の目安は、「自己資本(比率)」が50%以上、「経常利益」は売上の10%以上です。

優良企業の決算書をみると、例外なくこうなっています。逆に、この2つを満たしていない企業は、どんなに大きくても、有名でも、優良企業とは言いません。

皆さんがよく知っているような有名企業でも、この2つを満たしていない企業が結構あるって知ってましたか? 意外と、危なっかしいのです。 

実に恐いことですが、決算書って、その企業の実力がわかってしまうんです。

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2007年10月11日 (木)

104.先輩から学ぶ

私は経営塾に入っているので、年に何回か、先輩の経営者たちと寝食を共にさせていただく機会に恵まれます。

数年前の夏、こんなことがありました。

ある泊まりの勉強会で、一回り上の50代後半の先輩経営者二人と私が相部屋でした。

私は、この勉強会に参加する前の一週間がとても忙しく、ほぼ一週間を仮眠を取りながら会社に泊まり込んで仕事をしていたので、すこし夏バテ気味で、寝不足でした。

宿泊先で夕飯を済ませ、懇親会を終え、そのあとも延々と経営の話に花が咲きます。自分たちの部屋に戻ってもまだまだ話は続き、夜中の12時になりました。

私は寝不足から、「そろそろ、先に休ませていただきます。」と一番若輩にもかかわらず、情けなくも失礼をさせていただきました。

「よし、早く寝た分、明日は一番に起きよう!」

そう思って、携帯電話の目覚ましを5時にセットしました。

翌朝、携帯の振動に気がついて目を覚ますと、そこにはこんな風景が ・ ・ ・ 。

一人の先輩は椅子に座って雑誌に目をやっており、もう一人の先輩も窓際のテーブルのところでノートパソコンを開いて業務メールの確認らしきことをしていました。

先輩たちは、いったい何時に寝て、何時から起きているんだろう?

一人は年商数百億円のスーパーの経営者、もう一人は年商数十億円の惣菜製造販売業の経営者。どちらも、それぞれの地元の名経営者です。

なるほど、伸びる企業の経営者はこうなんだ!

それから私は、この先輩たちのマネをしはじめました。

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2007年10月 4日 (木)

103.目安箱?

我が社には「目安箱」という小さな木箱がコピー機の脇に設置してあります。

といっても、江戸時代のような意見投書箱ではなく、私用コピーなどをしたときの個人使用料を投入する箱として使っています。投入されたお金は、もちろん毎月末に数えて雑収入として出納に入金しています。

例えば、税理士試験勉強のための答案用紙のコピーをしたら、1枚につき10円を入れるなどですね。

原則として、公私混同はいけないのですが、わざわざコンビニへコピーを取りに行く手間や時間を省けたらというところでしょうか・・・。私用コピーが発生すること自体が低レベルな会社とご指摘を受けてしまうかもしれませんが、せめて、せめて、こんな形で公私混同のケジメがつけられたらとの思いです。(言い訳がましいかな。苦笑)

たかが10円ではありますが、ナアナアにしてしまうとモラルの低下を引き起こし、いずれは会社の風土を蝕(むしば)んでいくことになりかねません。

会社で購入する社用車についても、気をつけないと、うっかり公私混同を犯してしまいます。

これら公私混同によって、社員の社長への求心力が思うように働かなかったり、売上や利益に貢献しない無駄な経費の温床になったりして、経営においては大きなマイナス効果が働いてしまうんです。

私は、「経常利益を10倍にする経営塾」の講師を、東京、名古屋、浜松で担当しているのですが、多くの経営者から、いろいろとボヤキを聴きます。

「なぜ、社員が成長しないんだろう?」

「なぜ、言うことをきいてくれないんだろう?」

「なぜ、やる気を出してくれないんだろう?」

「なぜ、定着しないんだろう?」

これらボヤキは、実は、公私混同という、普段ごくごく普通にやってしまっていることが原因の一つになっていることが、よくあるんです。

社員の立場になって考えれば、すぐ分かりますね。

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