106.企業を見抜く眼
前回のブログの続きです。
企業の不祥事が後を絶ちませんが、それが世の中に噴出する前に、「決算書」を観ることで、けっこう見抜けるんです。
世間を騒がせた介護関連業者のA社も、そうでした。
ある知り合いの経営者から、「A社との取引の話があるが、どうしたらいいか?」と相談を受けましたので、インターネットから取り出したA社の「決算書」に目を通してみました。
すると、前回ブログの、「守る力」もない、「攻める力」もないのです。おまけに、貸借対照表(B/S)に、事業に必要でない多額の資産が計上されていました。
そこで、その相談を受けた経営者には、「あまり、お付き合いしない方がいいですよ。もし、取引するとしても取引金額は一定額に抑えて、支払条件も早めにご入金をいただけるよう交渉すべきですね。」とお応えしました。
結局、その数ヶ月後にそのA社の不祥事が報道されて経営が傾いていったわけですが、このように「決算書」には、その企業の経営者の考え方や経営力が出てしまうんです。
「決算書」には、その企業の経営理念や経営方針、いわゆる企業思想や企業風土がにじみ出てきます。その企業の将来性までも掴めたりします。
「決算書」は、人間でいう健康診断書ですから、その会社の健康状態が如実に表れてしまうんです。
経営理念がいくら立派でも、「決算書」に、その企業の事業には関係のない資産や経費、その事業に必要だけど無くても構わないような資産や経費が計上されていれば、その立派な経営理念は単なるお題目だけで、経営には活かされていないということになります。
結局、その企業の信頼性は崩れてしまうということになるのです。
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