810.質か、量か
先日、私の経営塾に初めて参加された経営者から、「努力、行動は、『量』ではなく『質』が大事なのではないか?」とご質問をいただきました。
確かに『質』も大事ですが、まずは『量』が大事だとお答えしました。
例えば、野球でもテニスでも、最初からプレーの『質』を求めることはできません。
まずは少しずつ練習して、だんだん上達していきます。
基本的なことができるようになってはじめて『質』が向上していくのですね。
下手なうちから『質』を求めても、なかなか上達はしません。
『量』をこなすから『質』が向上するのであって、いくらスキルを頭で学んでも『質』は向上しないのですね。
さらに、この自然界(宇宙)は、『質』ではなく『量』に二乗法則が働くようになっています。
なぜか『質』には働かないのですね。
だから『質』だけを追い求めてもダメなのです。
競争の法則であるランチェスター法則も、『質』ではなく『量』に二乗法則がかかるから成り立っているのです。
だから、まずはコツコツと努力を積み重ね、競争相手に行動の『量』で絶対に負けないようにすることです。
そうすれば自然と力がついて『質』も向上します。
そして、さらに研究しながら努力して『質』を向上させていくことで、もう競争相手はついてくることができなくなります。
どうか、そこまで辛抱して、コツコツと努力の『量』を増やしていってください。
「努力は裏切らない」
この言葉は真実です。