134.今年の「社長の約束⑮」
「⑮ 個人的経費は一切つけ込みません。自宅に届いた贈答品なども、全て会社に持ってきて皆で分けます。」
この項目は、社員に言う前に、まず社長自らが率先垂範して「公私混同」をしないということで、文字通り、「公」の中に「私」を入れないというものです。
社長が個人的なものを経費で落としているなんて、社員が知ったら社員はバカバカしくて本気ではついてきません。だって、セコい社長と思うでしょ。尊敬はおろか、心の中では信頼、信用さえもされません。永く繁栄するいい経営を目指すのであれば、社長が信用されるくらいではダメで、信頼、尊敬を受けるようでなければいけないと、いつも師匠の稲盛塾長から教えていただいています。ですから「このくらいは分からないから、いいだろう」は御法度なんです。
また、公私の区別をただ明確にすればいいというものでもなく、「公」のものでも、あえて「私」で負担することも、ときには必要です。天地神明に誓って絶対に経費だというものでも、社員に要らぬ誤解を与える可能性があったり、社長が負担した方が気持ちがいいものなどは、社長個人で払った方が経営がスムーズにいきます。私の場合は年間数十万円から、多くても100万円まではいきませんから、このくらいで自信を持って経営ができるのであれば、安いものです。
次に、贈答品などの取扱いですが、ブログNo.89 でお伝えしたように、仕事での頂きものは、形式上も、本質上も、会社が頂いたもの、社員みんなで頂いたものですから、いくら社長であっても勝手に自分のものにしない方がいいですね。
随分前のことですが、異業種交流会のメンバーが北海道旅行へ行って大きなタラバガニを私の自宅に贈ってくれたことがありました。私の大好物です。発泡スチロールの箱に貼付した送り状にタラバガニと書いてあるので、当時小学1年生の下の息子が「今日の夕飯はカニだ!」と大喜びだったそうです。ところが、仕事先から私が電話で、「それは仕事での頂きものだから食べちゃダメ。明日、会社に持っていく。」と伝えたものだから、息子が大泣きをして大変だったと、後でカミさんから聞きました。
お陰様で、それ以後は、何が自宅に届いても、「これは会社のものだよね。」と子供から言ってくれるようになり、会社に持っていくのが当たり前になりました。
子供も、私の経営に協力してくれています。ありがたいことです。合掌
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